2014年4月6日 (仮訳)新種Aspergillus osmophilusおよびA. proliferansの新しいテレオモルフ Asgari, B. et al., 2014. Aspergillus osmophilus sp. nov., and a new teleomorph for A. proliferans. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354013001228 [Accessed April 6, 2014]. 【R3-00579】2014/04/06投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イランでコムギの葉から分離された菌を、Aspergillus osmophilusとして新種記載した。 分子系統解析で本種は、同じ好稠菌(好乾菌)で類似の子嚢胞子を形成するA. xerophilusと近縁であったが、子嚢胞子、分生子、子嚢果のサイズなどで区別された。 また、A. proliferansのテレオモルフを初めて記録した。 Iran, East Azerbaijan province, Marand (新種) Aspergillus osmophilus Asgari & Zare 語源…好稠性の 【よく似た種との区別】 Aspergillus xerophilus 顕著な好乾菌(好稠菌)である 子嚢胞子の壁が凸形 子嚢胞子の壁がAspergillus節に特徴的な裂片状~網状のトゲ状突起に覆われる ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の赤道面にとさか状突起を持たない 本種より分生子のサイズが小さい 本種より分生子のサイズと形状が一定している 本種と異なり分生子が主に平滑~微細な瘤状粗面 本種より最適生長温度が低く、30°Cではなく24°Cである ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus halophilicus 顕著な好乾菌(好稠菌)である 子嚢胞子のサイズが類似している 分生子のサイズが類似している 本種と異なり子嚢果が黄色ではなく白色~トウモロコシ色 本種と異なり子嚢胞子に浅い溝線と低い赤道面のとさか状突起と螺旋状のアタッチメントを持つ 本種と異なり分生子がトゲ状 本種よりコロニーの生長が遅い (その他掲載種) Aspergillus proliferans G. Sm. 【よく似た種との区別】 Aspergillus glaucus 子嚢胞子の装飾が類似している 分生子の装飾が類似している ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子の赤道面のとさか状突起が明瞭ではなく微細な粗面~不規則 本種と異なり分生子柄が伸長する性質を欠く ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus umbrosus 子嚢胞子の装飾が類似している 分生子の装飾が類似している ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus ruber 本種と異なり子嚢胞子が主に平滑である 本種と異なり子嚢胞子の溝線が浅い窪みとして明瞭であり、しばしば赤道面に不明瞭なとさか状突起を持つ 本種と異なり菌糸がレンガ色 ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus cibarius 子嚢胞子の装飾が類似している 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の赤道面のとさか状突起が主に規則的ではなく不規則 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が主に楕円形である ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される